シンガポールで子供の未来を考える|清水泰子の教育コラム #10

春休みに日本へ一時帰国した際、公園やお花見スポットで楽しそうに遊ぶ子どもたちを見ました。

咲き始めた桜の下にレジャーシートを広げて春を満喫する様子は、日本らしい美しい風景です。一方、一年を通して暑いシンガポールでは、休日や放課後の過ごし方が日本とずいぶん異なります。わが家の定番といえば、友人家族と集まって過ごすプールデート

今回は、一時帰国で感じた日本との違いとともに、シンガポールならではのユニークな休日の過ごし方をご紹介します。

一時帰国で感じた、日本とシンガポールの休日の違い

シンガポールの日本人小学校は春休みが約1ヶ月間あります。ちょうどわが家の娘たちが通うインターナショナルスクールもお休みが重なったため、このタイミングで日本へ一時帰国をしました。

3月下旬からの帰国中、お天気はあいにくの雨模様が多かったものの、時折、春の柔らかな陽射しを感じられる日もありました。滞在中、娘は以前通っていた日本の小学校のお友達と遊園地や買い物へ出かけ、息子は保育園時代のお友達と近くの公園で外遊びを存分に楽しみました。ママたちはベンチに座り、咲き出した桜を見上げながらゆっくりおしゃべり。そんな穏やかな一日に、現在のシンガポールでの日常とのギャップを改めて実感することになりました。

暑いシンガポールで定番の休日の過ごし方「プールデート」

常夏の街シンガポールでは、日中の公園は暑すぎてほとんど人を見かけません。もしかしたら日本の真夏以上の酷暑を想像される方もいるかもしれませんが、実際の体感は、日本の6〜7月頃に近い感覚です。

在住日本人の間でも「日本の猛暑日よりはシンガポールのほうがずっと過ごしやすい」という声が多く、私も同感です。とはいえ、高温多湿で日差しが強いため、長時間の外遊びはやはり体力を奪われますし、突然の激しいスコールに見舞われることもあります。そのため、公園が賑わい出すのは少し涼しくなる夕方以降が一般的です。

そんな環境だからこそ、日中の定番となるのが水遊び。シンガポールでは、外国人が多く暮らすコンドミニアムと呼ばれるマンションのほとんどにプールが併設されています。

これは決して一部の超富裕層向けというわけではなく、一般的なファミリー向け物件でも広く普及している文化です。コンドミニアムによっては、子ども向けの滑り台や噴水、ちょっとしたアトラクションのような水遊び場がついているところもあり、敷地ごとに異なる個性を楽しむのも面白いところです。

我が家のプールデートの楽しみ方

お友達と「今週末遊ぼう」となったら、日差しが強くなる前の午前中に集合するのがお決まりのパターン。コンドミニアムのすぐ近くや敷地内にはコンビニやスーパーがあることが多いため、集まる前にそこで手軽にランチやお菓子、飲み物を購入します。

シンガポールはデリバリー文化が非常に発達しているので、人数が多い時はプールサイドからアプリで手軽に食事を注文することもあります。プールサイドには、屋根付きのバーベキューエリアやクラブハウスと呼ばれる共有スペースが用意されており、親たちはそこで涼みながら、子どもたちがプールに飛び込んで遊ぶ様子をのんびり見守ることができます。

子どもたちはプールでひとしきり泳ぎ、疲れたらプールサイドでお菓子を食べて一休みし、また水の中へと戻っていく。そんな風に過ごしていると、時間はあっという間に夕方を迎えます。

また、共働き家庭が多いシンガポールですから、親の代わりにヘルパー(メイド)さんが保護者として子どもたちをプールに連れて来るのも現地らしい特徴です。

プールデートであると便利な持ち物

プールが生活のすぐ足元にあるシンガポール。お友達のコンドミニアムへ遊びに行く際、あると便利な定番グッズはこちら!

✔️ 浮き輪や水鉄砲

✔️ シュノーケリングマスクといったおもちゃ類

✔️ 水分補給のための飲み物

✔️ 日焼け止めと虫除け

すぐ近所でのプールデートであれば、子どもたちは水着の上にタオルを巻いた姿のまま、着替えずに歩いて帰宅することも珍しくありません。

こうした水遊びグッズの調達事情も、シンガポールは非常に便利です。ダイソー(DAISO)が国内に多数出店しているため、ちょっとした浮き輪や水鉄砲などは現地でも日本と変わらない手軽さで安価に購入できます。また、少し本格的なゴーグルやフィンなどを揃えたい時は、フランス発の大型スポーツ用品店デカトロン(Decathlon)へ行けば、リーズナブルで良質なアイテムが手に入ります。

最近ではオンラインショップの配送網も充実しているため、ネットで事前に高機能な大型水鉄砲や、繰り返し使えるシリコン製の水風船などを購入して持ち寄ると、プールデートがさらに盛り上がります。

子どもも親も楽しめるシンガポールならではの休日

子どもの体力をいかに発散させるかは、国を問わず親にとって休日の大きな課題ではないでしょうか。シンガポールの現地校やインター校に通っていると、日本に比べて日頃の体育の授業や部活動、放課後の公園遊びといった身体を動かす機会がどうしても少なくなりがちだと感じます。

日本の環境を羨ましく思うこともありますが、シンガポールの日本人小学校でも毎週のように水泳の授業があるのは、まさにこの国ならではのカリキュラムと言えます。

常夏という気候、そしてプールがすぐ身近にある環境だからこそ生まれる、シンガポールの休日スタイル。子どもたちは安全な敷地内で思いきり体力を発散させることができ、親たちはプールサイドで情報交換をしながら交流を深められる。

そんな、日本とはひと味違うプールデートは、この街だからこそ楽しめる、豊かで心地よい週末のひとときです。

この記事を書いた人
清水泰子(しみずやすこ)

シンガポール在住、3児の母。不登校の後、オーストラリア高校留学。大手日系・外資系企業を経て、現在はインターナショナル校勤務。

シンガポールからの国際教育紹介(清水泰子のInstagram)

シンガポールインター校情報交換「インターママ会」運営(Instagram)

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