「DPホルダーだって銀行口座を作りたい!」前編
日本に住んでいた頃は自分一人で簡単にできたことが、
夫の海外赴任の帯同という形で海外に住むと、
なかなか容易にはできないと感じることが時々あります。
その一つが私にとっては”自分の銀行口座を作ること”でした。
なぜなら・・・
①開設のための必要書類を揃えること
②銀行のカウンターでのやりとり
英語が未熟な私にとってはこの二つのハードルが高かった!!
特に駐在でシンガポールに住んでいるDP(Dependant’s Pass=帯同家族向けのビザ)ホルダーの方は普段のお買い物の時などは夫の銀行口座に紐づいたクレジットカード、
いわゆる“家族カード”を使っている方が多いと思います。
わたしもその一人です。
夫の帯同で来星したいわゆる”駐妻”ですが、
「自分の口座を作りたい!」
そんな思いで今回M Y口座を作ってきました!
これから銀行口座を開設したいというDPホルダーの方の参考になれば幸いです。
①なぜ自分名義の口座が作りたいか
そもそも、なぜ自分名義の単独口座が作りたかったのか、
一つは日本にいた時にはフリーアナウンサー(個人事業主)としてレギュラーの仕事を持って働いていたので毎月自分の収入がありました。
毎月の生活費は夫とそれぞれ出し合って共通口座で管理していたので、それ以外は自由に使えていました。
一方、シンガポールに来てからは完全に夫の給与の中から生活費を捻出することになったため、すべての買い物は普段家族カードで支払いしています。そんな中で自分のモノで欲しいものが出てきた時など、気持ち的に引っかかるところがあり、これまでのように使いづらい!自分の口座から支出するお金であれば自分の責任で自由に使えるのに!と思ったわけです。
最近シンガポールはキャッシュレス化が加速しており、特にコロナ以降急速に進化を遂げました。今スーパーやレストラン、カフェはもちろんホーカーの支払いでさえキャッシュレス決済が進んでいます。
Pay Nowなどの便利な個人間の送金・受け取りサービスがあるため、友人達とランチに行って割り勘になったときなどシンガポールの銀行に自分の口座を持っていれば異なる銀行間でもスムーズにお金の支払いができます。便利ですよね!
![](https://www.mangosteen.com.sg/renewal/wp-content/uploads/2023/06/7-1-5.png)
Pay Now Singapore HPより
もう一つは自分の貯金の一部を日本から持ってきており、キャピタルゲインや配当金に対する課税がなく投資環境が整ったシンガポールで資産運用してみたいと考えたからです。どこの証券口座を開設するのが良いかは調べれば色々と情報が出てきますし、個人の考えにもよると思いますが、銀行と証券口座の開設先は同じである方が管理しやすいのでいずれ開設した銀行で証券口座を開いてみたいという希望を持っています(ただ、シンガポールの銀行系の証券口座は手数料が若干高めに設定されています)。
あとは細かい話ですが、現金で置いておくよりもシンガポールの銀行に預けておいた方が良いと考えたからです。
コロナ禍でも
シンガポールの大手3行(DBS、OCBC、UOB)を見てみると、
いわゆる普通預金の最低年利は0.05% 。日本は年利0.001%(ともに2020年12月現在)、単に銀行に現金を預けておくだけで50倍も違うわけです。(もちろん為替リスクはありますが・・・)。
これはそのまま放置しておくのはもったいない!と。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シンガポールの大手三行の金利
![](https://www.mangosteen.com.sg/renewal/wp-content/uploads/2023/06/7-1-6-300x169.jpeg)
例)DBSの金利 (DBS HPより)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
②銀行選び
さて、自分の口座を作るという意志が固まったら次は銀行選びが始まります。
GLOBAL FINANCEが発表したSAFEST BANK AWARD 2020によると、
2020年アジアで最も安心できる銀行の名前として
1位にランクインしたのがDBS、2位がOCBC、3位がUOBと、シンガポールの大手三行が独占しています。(Global Finance Names the Safest Banks in Asia 2020より抜粋)
ちなみに日本の銀行は10位以内にランクインしていませんでした。。。
Oh!No!
![](https://www.mangosteen.com.sg/renewal/wp-content/uploads/2023/06/7-1-6.png)
Global Finance HPより
このような理由からシンガポールで銀行口座を作る際はこの3大銀行の中から選びました。
この3行のATMは国内の大体どの地域にもあるので、いざお金を下ろしたいという時に不便はないかと思われます。
あとは預ける金額や月々の給与額、月々の引き落とし額などによって、さらにはそれぞれの銀行によって金利が異なり、うまく活用できれば最大3%台にまでなるところもあります(2020年12月現在)。ただし、私の場合はDPホルダーで扶養内で働きたい。そうなると月々の収入は条件を満たすことができず、金利も最低金利しか見込めないことからどの銀行でも大差ないと判断し、自宅近くや職場の近く、よく訪れるショッピングモールなど利便性を重視して選びました。
最終的に私が選んだ銀行はUOB。
“外国人のDPホルダー”という立場では残念ながらクレジットカードは作れませんが、
デビッド機能のついた「レディースカード」という女性ならではの特典を持つカードがあるところが私にとっては魅力的でした♪
![](https://www.mangosteen.com.sg/renewal/wp-content/uploads/2023/06/7-1-9.png)
UOB HPより
③持ち物
銀行と持ちたいカードの種類が決まったら次は口座開設に必要な書類集めです。
実際どんな書類が必要なの?最も準備に苦戦するのは?必要書類が揃わない場合の次の手は?
詳しくお伝えします🎤。
続く